振動バレル研磨法は、振動によってバレル内の製品とメディア(研磨石)が流動運動を行いながら、絶え間なくお互いに摩擦することで研磨が行われる研磨方法です。
振動バレル研磨法は、回転バレル研磨法と於けるデッドスペース(回転バレル機は滑り層の中でしか研磨が出来ない)を完全に取り除いたことにより、研磨効率が飛躍的に向上した研磨方法です。
製品によっては、回転バレル機の3~5倍と云わております。
また、振動バレル研磨機のタイプとして、サークル型とボックス型の二つがあり、どちらともに一長一短があります。
サークル型の最も大きな利点は、バレル内に選別機構を設けることが可能な点です。
研磨終了後、メディアをバレルの外に排出することなく、製品のみを排出することが出来る点となります。
ボックス型ですが、大型部品の重切削など、部品を治具等によってバレル内に固定して研磨作業が行る点が優れております。
サークル型、ボックス型を問わず、振動バレル研磨機は無人化が容易な事が最大の利点でもあります。