遠心バレル研磨機と云っても、メーカーにより様々な考え方のもと設計、製作されております。
弊社の遠心バレル機の特徴は、ギヤ駆動にあります。
小型の1L×4槽の物から、大型に至っては100L×4槽まで、すべての遠心バレル機がギヤ駆動となっております。
ギヤ駆動のメリットですが、遠心バレル機はポットが円盤を1周(公転)してくる間に、各ポットともに自転し1周回っております。
その為、常に運転を開始した状態のままの位置を維持しております。
ギヤ式の場合、重量物をいれてもスリップすることが無く、ポット位置を維持できるため
各ポットの研磨ムラが起きず、安定して研磨を行うことが可能となります。
ベルト式などで、ポットの角度がバラバラになっている物をご覧になられたことはありますのでしょうか?
研磨毎に各ポット向きが変わっている場合、ポットごとに研磨ムラが発生している可能がございます。
その場合、ベルトの張りかえや調整をおすすめいたします。
また、ギヤ式の場合、定期的にギヤ部への給油を行っていただければ、ギヤが破損するまでご使用することが可能な為、比較的定期メンテナンスが簡単なことがあげられます。
そんなギア式もメリットだけではなく、もちろんデメリットも存在しております。
まず機械価格が、ベルト式比べると比較的高価になる場合がございます。
部品点数などベルト式を比べると、どうしても多くなり価格が高くなる原因となっております。
また、ギヤならではの音の問題も御座います。
ベルト式など比べ、ギヤの歯当たりの調整によってはギヤ鳴りがする場合がございます。 ギヤの調整やグリスなどで解決できますが、どうしても音が大きくなる傾向にあります。
ギヤ式ベルト式ともに、メリットデメリットがあり
研磨する物のサイズや重量、生産数などによって、駆動方式から機械のご検討をされるお客様も増えております。